こんにちは!ひびくらです。
このサイトでは、日々の暮らしのチーズを紹介しています。お高いチーズもお値段控えめなチーズも美味しく食べたい!美味しい食べ方、レシピなどなど掲載していますので、ゆっくりしていってくださいね。
今回のテーマは、ミモレットです。
最近では、ちょっと大きめのスーパーで小売りされているのを見かけるようになりました。
ゴーダチーズ、モッツアレラ、チェダー、ゴルゴンゾーラと並んで日本でもよく知られているチーズです。
オレンジ色が目を引く美しいチーズ。食べてもとっても美味しくてクセがなく、日本人にファンが多い理由も解説します。
ミモレットの歴史
ミモレットの歴史は、17世紀のフランスとオランダの戦争が関係しています。
当時フランスは、敵対国オランダのチーズを輸入していませんでした。
なので、オランダのエダムチーズは輸入されず、そのかわりにフランス版エダムを作ろうということになりました。そのフランス版エダムが、ミモレットなのです。
大きさや形、熟成の若いミモレットは少しエダムに似ています。
コロンとした形が同じですね。もちろん製法も一緒です。途中までは、、、。
ミモレットの製法の秘密とは
というのも、ミモレットの表皮は薄茶色でボコボコしていて、エダムはワックスコーティングされているところが、違います。
エダムのワックスコーティングは、見ればわかりますが、ミモレットのボコボコは何だろう。。。
実は、シロンという人体に無害なダニが表皮につけた跡なんです。シロンが、ミモレットの熟成の過程で吹き付けられ、そして、シロンが表皮を食べることで内部のチーズが呼吸できるのだそう。
ミモレットのおいしさの秘密は、シロンだったのです。
なんとも複雑な気持ちになりますが、シロンなしには、ミモレットの熟成はできないのです。
美味しいチーズを作るためとはいえ、ダニをまぶすとは、、、。フランス人恐るべし。
2013年からアメリカでは、シロンがついているという理由で輸入禁止になったのだそう、、。気の毒です。あんなに美味しいチーズが食べられないなんて。
では、実食!
ミモレットは、
- ジュンヌ:熟成2~6か月
- ドゥミ・ヴィエイユ:熟成6~12か月
- ヴィエイユ:熟成12~18か月
- エクストラ・ヴィエイユ:熟成18~24か月
に分かれます。ジュンヌは、熟成が短い若いミモレットです。コクや旨味は控えめですが、お値段も控えめ。サンドイッチなどに使ったり、サラダにのせたり、楽しみ方いろいろです。
ドゥミ・ヴィエイユあたりからコクや旨味が増してくるので、ワインや焼酎に合わせても美味しく食べられます。
私はやっぱりエクストラ・ヴィエイユが好きです。
身が引き締まって味が濃くなっているので、コクも旨味もギュっと詰まっているのです。ねっとりと濃厚な味で口の中に旨味が広がります。
チーズは、カットの仕方で味わいが変わってきます。
ミモレットは、その違いがはっきりわかります。
ブロックに切るとぎゅっとした歯ごたえで旨味を味わえて、薄く切ると塩味と旨味が舌に広がります。
お試しあれ!
日本人の口に合うミモレット
ミモレットは、日本人好みのチーズです。
なぜかというと、ミモレットは、チーズにしては珍しく焼酎や日本酒にも合うのです。
日本のお酒に合うチーズってなかなかないのですが、ミモレットは別です。是非、マリアージュを楽しんでいただきたい。
もちろん、ワインにも合います。赤でも白でも辛口のものが合うと思います。
そして、ウィスキーなど強いお酒にもよく合います。強い旨味で強めのお酒にも負けないからです。
最後にビールにも合いますよ。特に黒ビール。コクの黒ビールとミモレットは止まらなくなる組み合わせです。
まとめ
いかがでしたか?
ミモレットってホントに美味しいですよね。
パリのシャルルドゴール空港の名前の由来になったフランスの将軍であり第18代大統領であるシャルルドゴール。ミモレットは、シャルルドゴール将軍のお気に入りのチーズだったとか。
シャルルドゴール将軍は、ミモレットの産地リールの出身だったのでミモレットを好んで食べたのですね。
本当にフランス人は、故郷のチーズが好きですね。
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