忘れられないチーズ  ボリビア編

Photo by Fabien Moliné on Unsplash シェーブルチーズ
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人生で忘れられないチーズっていくつかあります。美味しくて忘れられないのですが、意外なところで出会ったチーズが忘れられません。

それは、南米ボリビアの首都ラパスにいた時に出会いました。ラパスは、標高が世界一高い首都で有名なのです。標高3600m。富士山の山頂と同じくらいです。エルアルト空港の標高は、4000mなので、飛行機で行くといきなり標高4000mに到着します。酸素濃度は、地上の65%ほどでお湯は90度くらいで沸騰してしまいます。気圧が低いんですね。ご飯を炊くときは、圧力鍋でないと芯が残ってしまうのです。

街はすり鉢状になっており、すり鉢の底の方がお金持ちが住む地域です。少しでも酸素の多いところに住みたいというわけです。私は街なかに住んでいましたが、中心街はすり鉢のやや下の方なので、夜になるとすり鉢の内面に沿って並んでいる家々の灯りがともり、その家々の夜景を見上げながら「ずいぶん遠くまで来たな、、、。」と思ったものです。なつかしい。

話が横道にそれましたが、チーズの話に戻ります。ボリビアのチーズは、世界的にはあまり知られていなくて、地元で消費されるものがほとんどです。ヤギの乳を使ったフレッシュチーズ、ケソ・フレスコ(ケソ・ブランコとも言います)がもっともメジャーなチーズです。スペインでよく食べられているフレッシュチーズがケソ・フレスコなので、スペイン人からボリビア人に製法が伝わったのだと思います。

Photo by Sean Thoman on Unsplash
Photo by Sean Thoman on Unsplash

そんなボリビアチーズですが、農家のおばさんたちが自家製チーズを作って街に売りに来るのです。

ある日、知り合いの職場に農家のおばさんが手作りチーズを売りに来たのでその人は買ってみたと。2キロくらいのチーズを1ホール買ったから、お裾分けでどうぞと半分私にくれたのです。このチーズが、ケソ・フレスコでした。「ふーん。」とあまり期待はしないで食べたのですが、これがすっごくおいしかったのです。コクがあってミルクの甘味と旨味が詰まっていて、柔らかくて本当に美味しかった。パンとコーヒーにとても合って、おやつにも朝ごはんにもとにかく毎日食べても飽きなくて、とうとう食べきってしまったときに「また食べたい。」と。知り合いにそのおばさんが、また売りに来たら買っておいてと頼んだのですが、おばさんはそれ以来、来なかったようです。それっきり。もう数十年前の話です。

ボリビアの農家は、手作りのチーズを作って、たまに現金収入を得るために街に売りに来るのですが、流し売りのため再び出会うことは難しいのです。残念ですー。本当に残念ですー。

ボリビアはあまり知られていませんが、ワインもおいしいです。タリハという街のワインはとても美味しいです。タリハの辺りは、気候的にブドウ作りにむいていてスペイン人が17世紀頃から作っていたのが、今日のボリビアワインの起源です。

またボリビアに訪問するチャンスがあったら、是非、タリハのワインと白いケソ・フレスコをいろいろ買って試してみたいですね。あの時のおばさんのチーズを彷彿とさせるチーズに出会えるといいのですが。

本当に、人生ってどこで素敵な、、、いや、最高の出会いがあるかわかりませんね。

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